BluetoothモジュールRN4020をArduinoで使うための設定方法

工作

はじめに

Arduinoで温度・湿度などを測定して、パソコンに転送する方法を紹介します。

この記事では、Arduinoを使ってBluetoothモジュールRN4020をRN4020 – FT232 – パソコンと接続してRN4020を設定し、Bluetoothを搭載したWindowsやAndroidのアプリを使ってRN4020を認識するまでを確認します。

環境

以下の製品を使って行います。
この他にArduinoとパソコンを接続するケーブルも必要です。

- AE-RN4020-XB 秋月電子
- FT232RL(シリアル変換モジュール)秋月電子
- Arduino UNO R3

配線

RN4020 – FT232 – パソコンと接続するための配線を行います。

パソコンと接続するモジュールには秋月電子の232RLシリアル変換モジュールを使いましたが、FT232RQを使うとRN4020とピン配置が同じなので簡単です。
配線を確認したらパソコンとUSBケーブルで接続します。
通信用なのでRXとTXはクロスにします。

RN4020    FT232
----------------
GND ----- GND
5V  ----- 5V
RX  ----- TXD
TX  ----- RXD

FT232のドライバをインストールする

「X64 (64-Bit)」にあるドライバをダウンロードしてインストールします。
今回は「CDM v2.12.36.4 WHQL Certified.zip」でした。

VCP Drivers - FTDI

実行ファイルをダウンロードするので、赤丸をクリックします。

インストール後、デバイスマネージャーでポート番号を確認します。

RN4020の設定

基本設定を工場出荷時に初期化、およびRN4020の表示名を変更するために行います。

TeraTermで接続する

RN4020とFT232を配線してUSBケーブルでパソコンと接続するとCOMポートが割り当てられます。
私の場合はCOM6でした。
TeraTermを起動してCOM6を指定して接続します。

TeraTermのシリアルポートを設定する

RN4020の購入時に同封されているマニュアルの通りに設定します。

    Baudrate: 115200
    Data bit: 8
      Parity: none
    Stop bit: 1
Flow control: none

改行文字: CR or LF


RN4020を操作する

基本設定を工場出荷時に初期化します。
また、WindowsやAndroidなどから判別しやすいようにRN4020の名前を「RN4020-test」に変更します。
以下のコマンドを順番に入力します。
コマンドごとにEnterキーを押します。

+                Echo ON
SF,1             基本設定を工場出荷時に戻す
SN,RN4020-test   表示名を「RN4020-test」に変更する
R,1              再起動する
D                デバイスの状態表示
V                ファームウェアのバージョン

接続テスト

AndroidとWindowsから認識、接続できるかを確認します。
TeraTermでRN4020に接続した状態で行います。

Androidと接続する

Androidのアプリを使って「RN4020-test」が認識できるかをテストします。
使用したのは以下の2つです。
Apple製品は持っていないのでテストできませんが、同様のアプリがあります。

‎nRF Connect for Mobile
‎BLE Scanner

Windowsと接続する

「Winキー + I」を押してWindowsの設定を開きます。
「デバイス」→「Bluetoothとその他のデバイスを追加する」→「Bluetooth」を選択するとRN4020-testが見えます。

クリックするとPINの入力待ちになり、TeraTermに「Peer Passcode」が表示されるので、その番号を入力して接続します。
「Peer Passcode」は接続するたびに更新されます。

ここまでで作業は完了です。


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