三方メス電磁弁を使って水の流量を制御する方法

工作

はじめに

細胞の切片を入れたチャンバーの周りをお湯で温めたり水で冷やしたりするための電磁弁を開閉する回路を作ったので紹介します。

また、水の流量をマイコンやパソコンで制御するため、5ボルトのTTLを入力して電磁弁を開閉できるようにリレーも入れました。
回路の電源はノイズが怖いので電源トランスを使っています。

長時間、決まった時間間隔で開閉をする場合は、回路を簡潔にするためにOMRONなどのTTLで動作するデジタルタイマを組み合わせると良いです。

電源回路

電源トランスを使った電源回路です。
この回路は三端子レギュレータを変えれば電圧を変更することができるので重宝しています。

材料

三端子レギュレータは余裕を見て電流が1Aのものを使っています。
その他は一般的な材料を使っています。

- ブリッジダイオード W02G 200V 1.5A
- 三端子レギュレータ 東芝 TA7805S +5V
- 三端子レギュレータ 東芝 TA7824S +24V 1A
- 電源トランス SP-3003

電磁弁の開閉回路

リレー回路を使った開閉回路です。
電磁弁の直前にダイオードを入れて電流の逆流防止をしています。

材料

細胞が対象なので電磁弁のカチカチ音は気にしなくて良いため、24ボルトで動作する普通の電磁弁を使っています。

- 三方メス型電磁弁 フロン工業株式会社 F-2368 FST-016M6YN DC24V 消費電力4.5W(187.5mA)
- ハーフユニオンコネクター フロン工業株式会社 F-2112-02 SF-1/8-3
- トグルスイッチ 日本開閉器工業(株) M-2023 6A 125V AC 2極 ON-OFF-ON
- リレー OMRON G6E-134P-US 5V
- ダイオード BYV95B
- シリコンチューブのジョイント Barbed Tubing Assortment 1/8 * 1/8 * 1/8 Bared Connector part #500890
- ガラスヒューズ 速断型 1A
- ヒューズホルダー F-7155

電磁弁の動作確認

回路を作成する前に電磁弁に不具合がないか確認します。
電磁弁には極性が無かったので定電圧電源で25[V]をかけてみてカチカチ音がすれば良いです。

電磁弁開閉回路の動作確認

回路を作ったら、スイッチで開閉できるか確かめます。
また、外部制御用のTTL端子に1Hz以下の振幅5Vの波形を周波数発生器から入れてみて、電磁弁が開閉できるか確かめます。

さいごに

回路を作って動かしたところ、スイッチと外部TTL入力の切り替え用LEDが2つとも点灯したので、逆流防止用のダイオード(電磁弁を開閉する回路図の青文字の部分)を入れました。
あまりセンスの良くない回路ですが、一応動いています。

Comments