RDS（リモートデスクトップサービス）ライセンスサーバーの移行

INDEX

はじめに
環境
レジストリの修正（解決）
コマンド
RDSサーバーの取得と削除
- RDSサーバーの取得
- RDSサーバーの削除
失敗1
失敗2

はじめに

RDS（リモートデスクトップサービス）ライセンスサーバーを移行することになりました。
しかし、GUIやコマンドで設定しても旧ライセンスサーバーを参照している状態を修正できず、レジストリを旧ライセンスサーバー名で検索して該当エントリを修正することで移行できました。
その後、新ライセンスサーバーでCALライセンスを旧ライセンスサーバーから移行して完了しました。

環境

旧RDSライセンスサーバー
 Windows Server 2016 Standard

新RDSライセンスサーバー
 Windows Server 2019 Standard

レジストリの修正（解決）

regeditで「データ」が旧ライセンスサーバー名のものを検索したところ、以下のパスが該当しました。

コンピューター\HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Policies\Microsoft\Windows NT\Terminal Services

「LicenseServers」に新ライセンスサーバー名、「LicensingMode」を接続ユーザー数モードの「4」に修正します。

LicenseServers

LicensingMode

「LicenseServers」と「LicensingMode」を修正後に再起動しなくても、以下のコマンドで確認したら修正されていました。

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).GetSpecifiedLicenseServerList().SpecifiedLSList

RDS ライセンスのトラブルシューティングに関するガイダンス - Windows Server

コマンド

PowerShellを管理者権限で起動して実行します。
IPアドレス、またはコンピューター名で指定します。

接続ユーザー数モードに設定

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).ChangeMode(4)

リモートデスクトップライセンスモードの確認

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).LicensingType

    2   接続デバイス数モード
    4   接続ユーザー数モード
    5   未設定

リモートデスクトップライセンスサーバーの指定

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).SetSpecifiedLicenseServerList("198.17.55.10")

リモートデスクトップライセンスサーバーの追加

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).AddLSToSpecifiedLicenseServerList("198.17.55.10")

リモートデスクトップライセンスサーバーの削除

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).RemoveLSFromSpecifiedLicenseServerList("198.17.55.10")

リモートデスクトップライセンスサーバーの確認

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).GetSpecifiedLicenseServerList().SpecifiedLSList

リモートデスクトップライセンス猶予期間の残日数確認

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).GetGracePeriodDays().DaysLeft

リモートデスクトップライセンスサーバーとの接続状態確認

(gwmi -Class Win32_TerminalServiceSetting -Namespace root\cimv2\TerminalServices).GetTStoLSConnectivityStatus("198.17.55.10").TStoLSConnectivityStatus

    11 ライセンスサーバーは有効です。

RDSサーバーの取得と削除

PowerShellを管理者権限で起動して実行します。
旧ライセンスサーバーで一覧を取得したら、不要なエントリがあったので削除しました。

RDSサーバーの取得

Get-RDServer

結果の一例です。

Server              Roles
------              -----
OldServer.WZCC.LOCAL   {RDS-VIRTUALIZATION, RDS-RD-SERVER, RDS-CONN}
a.WZCC.local        {RDS-RD-SERVER}
b.WZCC.local        {RDS-RD-SERVER}
c.WZCC.local        {RDS-RD-SERVER}
d.WZCC.local        {RDS-RD-SERVER}

RDSサーバーの削除

Get-RDServerで取得したサーバーをエントリから削除します。

Remove-RDServer a.WZCC.local RDS-RD-SERVER

確認
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